いなくなった話

ふと気がつくと窓が開いていた。吹き込む風でカーテンが揺れている。
僕はぎょっとして、急いで窓を閉めた。鍵も掛けた。
風が止むと、部屋の中はとても静かになった。


慌てて家中を探してみたけれど、アイツの姿は何処にもない。


また僕はアイツを見失ってしまった。