2007-06-01から1ヶ月間の記事一覧

でも転げ落ちた

ふと我に返ると、と人は言う。いったい、帰る場所としての我なんてどこに在るのだ、と僕は言う。むしろ、我に返ったときの「我」は、普段の我からは離れてしまっているのではないか。ということは、離れた状態から再び我に立ち戻ることを「我に返る」と言う…

それでも生きていくために

まただ。泣き声が聞こえる。私がズタズタに引き裂いた人たちの。傷つけられてもいい人間なんていない。傷つけてもいい人間だっていない。誰も、傷つけてはいけないはずなのだ。それでも私は傷つけている。生きるのはこわいことだと思う。いつも、誰かが、泣…

つい今し方

お気に入りの場所で文字を食べていたら、誰かが走って来る音が聞こえた。顔をあげて見ると、それは全然知らない人で、走って来たのは雨が降り出したからだった。私は屋根の下にいたのだ。その時の私は、「やったゼ」とか「ざまあみろ」とか言ってるような、…

ところで。

気がつくと「嘘」のことばかり書いている。少し前は「歪み」のことばかり書いていた気がする。だからどうってワケでもないんだけれど。 月曜日、雨が降ったらいいなあ。砂場でどろだんごでも作りたい気分だ。懐かしいな、どろだんご。僕、どろだんご作るの無…

ひどい話が嘘になる話

いつだって、私が泣き出すより先に、嗚咽を漏らす人がいる。私が拳を振り上げるより先に、窓ガラスを叩き割る人がいる。私が笑っている時に、不安げな顔をする人がいる。みんな、私の分まで悔しい思いをしているのだ。それはきっと、私のせい。私が泣こうと…

速報

時間が無いから、ひと言だけ、言うぞ。「時間なんてくそくらえ」だ! やばい寝なきゃ!!

雨が降ったから

駅のロータリ。クスリ。トローチ。トートロジー。1イコール1。AイコールA。私イコール、私? 私の口で言葉を話す。私の口が言葉を話す。私の口で、言葉が話す。私は言葉に喋らされている。私の言葉、ではなく、言葉の私。それに向かって私は話す。堂々巡…

嘘の告発 ―告発が嘘なのか、嘘を告発したのか―

うまく行かないものだな。と、私は思った。けれど、それが何のことなのかはさっぱり分からない。電気をつけないまま一晩過ごして、気がついたらカーテンを開けてもいいような時間になっている。私がどんなに止まっていても、時間は止まってはくれないのだ。…

腹立ち紛れの神頼み

怒りに任せて何か吐き出してやろうと思ったのに、腹が立ちすぎてうまく行かなかった。それがまた腹立たしい。 なあ、神様。どうして世界は、優しい人に優しくしてやらないんだ? それがアンタの世界なら、俺が世界を創りなおしてやりたいよ。俺はただの嘘つ…

うそつきげき

自分が嘘つきであることを知っている人間は、他人が言うことも嘘のような気がしてしまう。だから本当は信じきれていない。それでも素直に信じたふりをしてしまうから、やっぱりソイツは嘘つきなのである。しかも、平気な顔で「私は嘘をつけるほど器用じゃあ…