2007-11-01から1ヶ月間の記事一覧

糖分の鎮静作用について

ある日子供は泣きました。涙がぼろぼろ零れます。人前で泣くのはみっともない。と、大人たちから言われていましたので、子供はひとりで泣きました。泣き声が外へ漏れないように、ぐっと奥歯を噛み締めて。それでも涙は止まりませんし、呼吸も乱れてしゃくり…

ネヴァエンディング

ここは終わってしまった世界。色々なものが崩れてしまって、瓦礫が散乱している。彼はそこにひとりで存在していた。彼はひとりだったから、もう誰も彼を「彼」と呼ばなかった。きっと彼も終わってしまっているのだろう。もう生きてはいないのだろう。そんな…

スクラップ予備軍

またどこか故障したらしい。世界とうまく繋がれてない。思考が止まる。気持ち悪さを感じないほど。困ったなあ、と言うけれど困ってない。困れてない。

追追伸

そもそも、「ソファ」なんてどこにもなく、ただ「ソファ」でないものと区別するための、「ソファ」という名前があっただけなのでした。

追伸

そしてついにソファからも追い出されてしまったのでした。

私たちに贖罪はない

「存在の否定は、殺人よりも罪が重い」と、誰かは言ったらしい。 私たちが生きるこの世界は、混沌の巣窟だ。色々なものがあり、色々なものがいる。あらゆる存在は生きている。存在を主張し、生を叫び、死を涙しながら箱詰めにされて、はみ出した部分は切り捨…

どくはく

崩れていく。壊されていく。いろんなものが。それを悔しいと思うのが私であるはずなのに、悔しいだけでどうすりゃいいか分からないのもまた私なのだ。分からないまま吐き出して、やあこんにちわと挨拶しよう。マヌケ面で。それで誰かは笑ってくれるのだろう…

僕みたい

だめだ。何か書いていたのに。気がついたら全部消していた。昨日も同じことをしていた気がする。何を書いたのかもう覚えていない。覚えていられないだろうから書いたのに。残ったのは無意味さだけだ。無意味さに意味はない。まるで――。