お手本のような

 新しい次長は見るからにデキる青年、という感じで、自信とプライドを隠そうともせず、見事なまでに仕事にアイデンティファイしていらっしゃる。休みなんてなくて平気だと言う。始発で来て仕込みをしたっていいと言う。仕事の話をしているなら終電なんてなくなっても構わないと言う。あの人はきっと“誇り”とやらで生きているのだろう。と、私は思う。