価値の話

僕は必要とされているんだろうか。
誰でもいい。誰かに必要とされているだろうか。
自分が何の役にも立っていないと思うと、
僕はもう、何もかもどうでも良くなってしまうんだ。


こんなこと、僕じゃなくてもできるじゃないか。
もっとうまく出来る人がいるじゃないか。
そう思ってしまうと、僕はもう動けない。


そうして、自分よりも有能な人間を、
遠くから羨ましげに眺める。


僕なんて、そんなくだらない人間だ。
自分の価値も信じてやれない。
信じてもらえない哀しさを知っているくせに。