“身体だるくて逆に眠くないね”

 あ、やべっ、と思って飛び起きる。目覚まし代わりのケータイを開く。まだアラームが鳴ってないどころか夜中の3時だったりする。あと5時間は眠れる。自分の「うわぁ寝過ごした!」感は何だったんだ、と思う。とりあえず何か飲もうと立ち上がってみたら、異様に足が重いことに気付く。何かやったっけ……、と考えるけれど特に思い付かない。代わりに、自分が目を覚ます直前に仕事場の夢を見ていたことを思い出してうんざりしつつ、ペットボトルの野菜ジュースをガブ飲みする。「ちゃんとコップにうつして飲みなさい!」と声がするから「もう飲んじゃったよ」と返事をする。そうして、あと5時間眠るために寝床へ戻る。足が重いのはたぶん自転車を思い切りこいだからだな、と思いながらお隣さんが何か歌っているらしいのを聴いている。何の歌だかわからない。
 そんなひとり暮らし。